【さくっと解説】ベトナムコーヒーの味って?飲み方や味の特徴はどんなもの?

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ベトナム南部のうだる暑さが時折恋しくなり、思い出しただけで嫌になるわけのわからない筆者( .@azusagut )です。

ここ数年で、ベトナム人をよく見かけるようになったと思います。

そんなベトナム人ですが、彼らが普段よく飲むものは何かご存じでしょうか?

それは、コーヒーです。


フィルターが特徴的。写真で見たことがある人も多いのでは?

実はコーヒー生産量は世界で2位のベトナム。

そして、喫茶文化がかなり発展しており、

町中には喫茶店やカフェが溢れ、道端では屋台でもコーヒーを気軽に楽しめる環境があります。

軒先で、道端でコーヒーやお茶を飲む姿はよく見られます。

路上でよく見る光景
店内より外で飲む人が多い。

持ち帰りだと細長い袋に入れてくれます。

バイク社会のベトナムでは持ち手が長いほうがひっかけやすく便利。

日本でも街中にはだいぶベトナム料理の店も増え、

日本人も気軽にベトナム料理を楽しめるようになってきましたが、

あまりベトナムコーヒーを飲む機会は少ないかと思います。

そこで今回、実はベトナムで過去4年仕事をしていた筆者が

  • ベトナムコーヒー事情
  • 現地での体験

について書きました。

ベトナムのコーヒー事情を知り、
ぜひそのコーヒーを味わってみてください

目次

ベトナムコーヒーってどんなコーヒー豆?

主に19世紀、フランス植民時代に持ち込まれたロブスタ種が用いられています。

この種は高温多湿の気候への適応性があり、中部南部での栽培に適した種です。

はじめは北部でもアラビカ種の栽培がありましたが、思ったような収穫量は出なかったそうです。

ちなみに中部が最大の産地です

そのため、中部と南部がコーヒー栽培でにぎわい、コーヒーがよく飲まれるようになったのです。

一方の北部は昔と変わらずお茶文化となりました。(とはいえ、中部の人はお茶も良く飲む)

中部もお茶文化が根強いです。写真はその中部で飲んだ蓮茶。入眠効果抜群です。

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ベトナムコーヒーの飲み方

ベトナムコーヒーで用いられるロブスタ種はかなり苦みが強く、ブラックで飲むのはあまりお勧めできません

そのため、練乳を入れて飲むのが一般的です。

ブラックを頼むと「マジ言ってんの?」という顔されます

それほどブラックは死ぬほど濃い

練乳の甘みとコーヒーの苦みがうまくマッチしておいしいのですが、

混ぜ方を失敗すると後半は練乳を飲むだけになるのでご注意を…。

ベトナムコーヒーは甘い!といわれるのは練乳が入っているからですね。

そもそもなんで牛乳ではなく、練乳を使うようになったかというと、

当時持ち込んだフランス人も牛乳を入れようとしましたが、

貴重品であった牛乳を用いることができませんでした。

(ベトナムが暑すぎて、新鮮な牛乳が手に入りにくかった)

そこで、頭をひねった結果、常温保存が可能な練乳を入れるようになった、ということです。

ベトナムののスーパーでは缶入りの練乳がたくさん売られています。

ベトナムは高温多湿なため、どうしても甘いものが飲みたくなります。

そんな中生まれたのが練乳入りのコーヒーというわけです。

ちなみに、この独特なフィルターもフランスから持ち込まれたものです。

フレンチプレスが形を変えていったそうです。

ちなみに、南部でコーヒーを飲むとお茶も一緒に出てくるときもありますし、

水の代わりに最初からお茶が出てくる店もありました。

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ベトナムコーヒーの淹れ方

もし、ご自宅でベトナムコーヒーを飲みたいな、という方のために要るものと淹れ方をさくっと説明します。

<要るもの>
・深煎り中挽きのコーヒー粉 12gぐらい。
(細かく挽いてしまうと、抽出の際に豆が落ちるので注意!)
・コンデンスミルク20~25g(ここはお好みで変えてください)
・お湯 120ml前後
・コーヒーフィルター
・耐熱グラス(見た目を楽しむため、グラスで飲むのがおすすめです)
・細口ドリップポット(これはできれば)
・スプーン(混ぜるのに使います)

〈淹れ方〉
1.フィルターにコーヒー粉を入れます。
2. 中蓋を乗せる。ネジで締めるタイプの中蓋の場合はネジで締める(締めすぎ注意!)
3.グラスにコンデンスミルクを入れ、グラスの上にフィルターを乗せます。
4.中蓋の上からお湯を少量注ぎ、20秒ほどコーヒーを蒸らします。
5.もう一度お湯をゆっくり注ぎ、上蓋をして15分程度抽出が終わるまで待ちます。
6.フィルターを外し、コンデンスミルクとコーヒーをよく混ぜたら完成!
(しっかり混ぜないと後でひどいですよ!)

抽出に結構時間がかかるので、現地ではインスタントを用いたコーヒーも多いです。

日本国内でも割と手に入るようになってきたので、

お手軽にそちらを試してみてもいいかもしれません。

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現地であったこと

4年間南部のホーチミンにいました。

喫茶店や今時風のカフェも多く、コーヒーに困ることはなく、名古屋人的にはよい環境でした。

一番印象に残っている出来事をお話ししますね

黒船襲来?

ホーチミンにできたベトナムのスタバ1号店。

そんなコーヒー天国のベトナム。

すでに国内ではコーヒーチェーン店が立ち並び、個人経営の店も溢れかえる中、とある事件?が起こりました。

それはスターバックスのベトナム参入です。

スタバといえば、だれもが知るアメリカの大企業。

そんな企業が参入したら個人の店は淘汰され、チェーン店でも売り上げが落ちるかもしれない…。

↑大手の一つ、HIGHLANDS COFFEE(ハイランズコーヒー)。コーヒーゼリーが入っている。

しかし、心配はベトナムだけではありません。

スタバ側もある不安を抱えつつ、ある種の賭けの様なものだったそう。

というのも、

ベトナムはすでに確固たる独自のコーヒー文化が出来上がっており、
アメリカのコーヒーは受け入れられないのではないか?

という不安が多かったそうです。

が、ふたを開けてみたらこれが大盛況

新しいものが好きで、金銭的にも豊かになってきた彼らは、

喜んでスタバに行き、写真を撮り、あっという間に店舗は増加していきました。

そんな中でも、特に個人の店が減ったりしたという印象は受けませんでした。

地元に根差している分、日頃使うのはそちら。

時の贅沢など、遊びに行くときにスタバを使う、といった具合にうまく使い分けていったようです。
(やっぱりちょっとスタバは高い)

また、スタバは在越外国人にもウケがよく、客層の2割は外国人だった印象を受けます。(私もその一人でしたが…)

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おまけ。日本では珍しい?エッグコーヒー

すこし、変わり種の紹介です。

ベトナム全国どこでもあるわけではないのですが、たまごをいれたエッグコーヒーというコーヒーもあります。

(筆者が住んでいた南部ではほとんど見たことがなく、北部に行った際に初めてのみました)

このエッグコーヒーは、ドリップコーヒーの上にたまごの黄身とコンデンスミルクを一緒に泡立てたクリームを乗せたもの。

プリンのような柔らかい舌触りが特徴で、「飲む」より、「食べる」といったほうが表現としては正しいかもしれません。

もしベトナムに行く機会があれば、探してみてください。

cà phê trứng と書いてあれば、それがエッグコーヒーです!

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ベトナムコーヒーのまとめ

本記事では、「【さくっと解説】ベトナムコーヒーの味って?飲み方や味の特徴はどんなもの?」について書きました。

少しでもベトナムのコーヒー事情について知ることができ、興味が持てたら、と思います。

ぜひベトナムコーヒーを楽しんでみてください

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