小鹿田焼は「櫛描き」が一番好きな筆者( .@azusagut )です。
「世界の民藝」と呼ばれている「小鹿田焼(おんたやき)」
なぜそのように呼ばれているかご存じですか?
本記事では、
- 歴史
- 特徴
- 陶器市
について書きました。
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柳宗悦やバーナード・リーチによって注目を浴びた小鹿田焼についてさくっと学んでいきましょう!
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それネタばれでは…
他の焼き物については↓コチラから。
小鹿田焼の歴史
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小鹿田焼は大分県日田市皿山でうまれたやきものです。
そのおこりは1705年、小石原焼(こいしわらやき)の柳瀬氏を招いたことに始まります。
日田市皿山には、登り窯に適した傾斜があること、豊富な陶土や薪があること、水力を利用できる環境があったことから、窯が開かれました。
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よく小鹿田焼は小石原焼と似ているといわれるのはルーツが同じだからです
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その違いは土にあります
基本的に小鹿田焼は民衆のためのうつわ造りをしており、
壺や瓶、鉢などをつくっており、陶工も半陶半農生活をしていました。
というのも、深い山に囲まれた小鹿田では外部との交流もなく、あくまで小鹿田による小鹿田のための小鹿田焼だったそう。
それが、一躍有名になるきっかけがあります。
全国的に脚光を浴びる
皿山がある英彦山
そのきっかけこそ、民藝運動の父である柳宗悦と、バーナード・リーチの滞在です。
柳は1931年に訪問、小鹿田焼に感銘を受け、同年『日田の皿山』を刊行。
そのなかで小鹿田こそ世界の民陶と絶賛しました。
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無名だった小鹿田焼が、いきなり世界の民陶に大躍進
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これがきっかけで小鹿田焼が認知され、人気が出たんですね
その後1954年には、バーナード・リーチが最初の訪問、
3週間滞在するなかで陶工への指導をし、また彼自身も小鹿田の技法を学びました。
その後小鹿田焼は、1957年に県の重要無形文化財となり、1970年には国の記録保存文化財、
1995年はついに国の重要無形文化財(総合指定)に指定されました。
2008年には「小鹿田焼の里」として地区全体が重要文化的景観に指定されています!
小鹿田のいま
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現在小鹿田の窯元は全部で9軒。そのすべてが開窯以来つづくもので、一子相伝で技術が伝えられています。
小鹿田は個人の名を入れないのも特徴。あくまでその地域で焼かれたうつわを「小鹿田焼」としています。
小鹿田焼の特徴
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まずは、その文様です。
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「飛び鉋(かんな)」、「刷毛目」、「櫛描き」、「流し掛け」、「打掛け」と呼ばれる伝統的な装飾です。
これらは全て手作業によるもの。
そして、小鹿田焼の作成は全て昔の技法そのままであることも大きな特徴です。
その中でもひときわ目立つのが、「唐臼(からうす)」です。
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水の力を利用し、てこの原理で陶土を砕きます。
(ししおどしをイメージしていただければわかりやすいかも)
この音は「日本の音風景100選」にも選ばれています。
全国どこの窯も機械化が進んだ中、小鹿田焼はかたくなに昔の製法をまもっているんですね。
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ちなみに砕き切るのに一ヶ月弱はかかるそうですよ…
水簸(すいひ)で泥水でこし、水抜きをして天日で乾燥させて陶土にします。
それからもろくろで成形をし、再び天日干しをされます。
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小鹿田焼には赤みがあり、鉄分を多く含む土を使っています。
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そのためか成形がかなり大変だそうです。
小鹿田焼のお祭り
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毎年10月の第二土日で小鹿田焼民陶祭が催されます。
行くまでがなかなか大変なところではありますが、隠れ里のような雰囲気を感じるのもおすすめです。
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まとめ
本記事では「【さくっと解説】「世界の民陶」と呼ばれて|小鹿田焼の歴史と特徴」について書きました。
民陶としての小鹿田焼は、今後もその姿勢を変えることなく焼かれ続けていくでしょう。
大分へ行った際はぜひ小鹿田焼の里へ訪れ思い馳せてみてください。
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あとは…温泉ですね!
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